02 双葉工業の技術力
TECHNICAL
コスト力、技術力、現場力を磨き、常に挑戦し続ける。
高品質で競争力のある製品を提供しています。
コンセプト
CONCEPT
インパネメンバー
インパネメンバーの専門メーカーである当社はお客様から受注しているCX-60のインパネメンバーにおいて、大幅な部品点数の削減と軽量化を実現しました。
これらを実現する為に取り組んだ内容は、構成部品の形状変更による最適化、複数部品の一体化と歩留り率の向上などです。
特に構成部品の最適化では、ベンチマーク活動で自社と他社のインパネメンバーを比較し、
新たに検討された構成部品を実験・解析し、最適な形状を導き出しました。
結果として、部品点数は受注当初に比べて量産開始時には16部品の削減と製品質量24.4%の削減に成功しました。
このように、双葉工業ではお客様にとっての最適構造の商品を提供するために、積極的な開発を行っています。
アルミバンパーレイン
当社はお客様から受注しているCX-60のアルミ材バンパーレインにおいて、アーク溶接による量産技術を確立させました。
アルミ材テストピースによる溶接検証を早い段階から取り組み、トライ結果を生産性評価や生産ラインの構想に反映しています。
品質に関しては、溶接線の安定を最優先として公差リレーションを積み上げ、最適な工程順序、治具構造はどれかを繰り返し検討し、工程設定を行なっています。またアルミ押し出し材特有の寸法ばらつきについては治具構造で対策しています。
溶接性に関しては、溶接歪み対策として、シミュレーション検証を行い溶接順序・タイミングを最適化しています。
また実機検証において板組みや熱バランスを考慮しながら、溶接法の使い分けや組み合わせの変更で使用する等の施策で溶接の安定化を図っています。
より良い製品をお客様に届けるため、日々改善、検証を進めています。
設計・開発
DESIGN DEVELOPMENT
IPM開発Gr
IPM開発Grは当社の製品の設計・開発を担当しています。その部署内で設計GrとCAE実験Grの2つに分かれています。
設計Grの業務内容はお客様から受注したインパネメンバーの3Dモデルの設計です。
インパネメンバーの開発・設計をお客様と共同で行う、「デザイン・イン活動」に参画し、
お客様の要求と生産側からの要求を両立させ、より高い付加価値を生む製品の設計を行っています。
さらなる軽量化・低コスト・高剛性を実現させる新製品を開発するために、ベンチマーク活動、産学官と連携した活動にも力を入れています。
CAE実験Grの業務内容は、当社が設計した製品がお客様の要求する性能を満足しているかどうかを検証するために、CAE解析と実機を用いた実験を行うことです。
CAE解析では線形/非線形解析、衝突解析、振動固有値解析などによる机上検証を、実験では静圧縮・引張りによる実機検証を行っています。
解析はHyper Mesh、LS-DYNA、Nastran、NXというソフトを用いて行っています。
検証業務の強化による、より効率的な商品開発と、これらの活動で培った開発力を用いた新製品/新技術の提案を行っていく上で重要な部署となっています。
プレス
PRESS
プレス技術課
プレス技術課は、お客様でデザインされた形状・機能を損なうことなく安定した品質で製品化することを目指し活動しています。
プレス加工品はオンリーパーツと呼ばれ、形はそれぞれユニークですが、生産性を考慮した最適な加工工法で量産化を実現します。
自動車の軽量化や安全性能向上に伴い、主要生産部品に使用されるSTEELは難加工であるウルトラハイテン材の需要が増えてきましたが、
培われた加工技術とノウハウを駆使し量産化に対応して参ります。
プレス加工で安定した品質を実現するための事前検証として、プレス成型シミュレーションを活用することで、
最適な加工工程や無駄のない材料寸法を提示することができ金型製作の短納期化も可能となっています。
プレス加工の工程数削減や複数製品の同時加工などを駆使し、
コスト低減をすることでお客様への貢献とカーボンニュートラルへ向けた環境影響への対応も進めています。
スタッフの平均年齢35歳。少数精鋭で活動中。
⾞体技術
VEHICLE TECHNOLOGY
⾞体技術課
車体技術課では、低コスト・高品質な製品の量産を可能とする、アッセンブリー工程の構想立案から
生産ツールの製作・設備の導入を行い、生産ラインの立ち上げを行っています。
お客様からの要求はもちろんのこと、要望にも応えられるよう提案活動にも力を入れています。
受注から設備導入までは机上での検討が主になりますが、それ以降になると現場へ赴き、
設備の調整やトライを実施し、量産に向けて作業環境を整備していきます。
製品の担当者は、製品形状の検討から量産に入る最後まで自分で対応することになっています。
従って、主体性・積極性はもちろんのこと他部門との調整等がありますので、協調性も求められます。
大変なこともありますが、量産開始の際には達成感を味わうことができ、次への活力となります。
現状で満足せず常に高みを目指して既存技術を基に「モノ造り」の技術を日々進化させ、お客様や社会の期待に応えていく部署となっています。
品質保証
QUALITY ASSURANCE
品質自動検査
AI搭載カメラを用いて、プレス加工品、溶接部品に対し、全数品質自動検査システムの導入を目指しています。
購入したカメラをそのまま使用するだけでは品質保証が難しいため撮像技術、画像前処理技術、制御技術の三本柱を据え、技術の開発・研究に取り組んでいます。品質検査自動化により"作業者の負担軽減"、"経験に頼らない品質保証システム"の構築が出来ると考えております。