2017/03/24
タイで協同改善活動

弊社の技術支援先であるタイサミット・イースタン・シーボード社(TSESA)の依頼を受けてタイへ技術者を派遣し、A-ABC活動(ASEAN-Achieve Best Cost)で協同改善活動を実施いたしました。
A-ABC活動とは、あるべき姿の実現に向けて現状把握・分析、改善案の発掘・実施を行う事でサプライヤーの競争力強化を目的とした活動です。改善テーマを決めて年2回のサイクルで活動しています。
この活動の様子を、同行した技術部車体技術課の社員に聞いてみました。

Q  活動内容について教えてください。
A  溶接ロボットを使って溶接していくのですが、狙いどおりの位置に溶接ができず、溶接後に手作業で溶接の補修が必要となり困っていました。良好な溶接をするためには適切な溶接条件の設定が必要です。
現状把握してみると、この条件設定が上手く出来ていなくて、溶接の補修を行っていました。そこで、現地の技術員にあらためて溶接条件の設定方法について教育し、現場・現物で指導しました。

Q  苦労した点について教えてください。
A  まず言葉です。説明が上手く伝わらず、現地の技術員に理解してもらうのに苦労しました。
それから、不具合の真因を追究する力が弱く、起こった不具合に対しては、その場しのぎの対策となっていました。なので、何が悪さしているのか分からず、現地の技術員と一緒になって真因を探り、源流から対策を打っていくという点で多くの時間が必要でした。

Q  この活動を通じて勉強になった事は?
A  量産準備の段階で溶接条件など基本的な事柄は指導していましたが、実際の現場では基本が守られていない事から不具合を発生させていました。基本の大切さを理解してもらうために、如何に指導していくかを考えさせられました。

Q  今後の仕事にどの様に活かせそうだと思いますか?
A  ものづくりには、まず基本を勉強し、基本を忠実に実践していく事が大切です。当たり前の事を当たり前にやっていく事です。そういう事を後輩へきちんと教えていきたいと思います。
また、今回は工場の若手社員も初めての海外出張、海外での改善活動を体験して多くの事を学び、自信もついた事と思います。今後、自工場での品質改善、生産性改善に活かしてくれるものと期待しています。

 


協同改善活動の様子